【同世代インタビュー】「おとなになる」ってどういうこと?KALMAに教わる“変わること”と“変わらないこと”
みなさんこんにちは!!13期のゆりこです!
ワナラボ3回目のアーティストインタビューです!!
(前回は先月にMega Shinnosukeさんを取材しました↓)
https://wannalab.net/2021/09/08/megashinnosuke/
今回取材を受けて下さったのは、
今月邦楽ヘビーローテーションアーティストに選ばれたメンバー全員2000年生まれの3ピースロックバンド KALMA のみなさんです!
13期のれんとかりんと共に対面で取材させていただきました!!
対面インタビューということでメンバー全員とても緊張していましたが、KALMAのみなさんの暖かい雰囲気でとても楽しくインタビューさせていただきました!
メンバー全員が2000年生まれ、北海道出身・在住の3ピースロックバンド。2016年4月に札幌で結成。青春感溢れる歌詞と、聴く人が思わず笑顔になる躍動感のあるライブが持ち味。とにかく前を向いて等身大で“夢”を歌うけど、時おり感じさせる“哀愁”が聴く人の心を揺さぶる!少しやんちゃで、人懐っこく、個性豊かなキャラクターも相まって、全国でファンが増殖中。 -――公式HPより一部抜粋
↑今月の邦楽ヘビーローテーションに選ばれた楽曲「希望の唄」
「希望の唄」も収録されている1stFull Album『ミレニアム・ヒーロー』は、10/20リリース!
学生時代に体験したキラキラした日々、そして時に味わった未来への不安や寂しい気持ちなど、まさに「青春」を歌うKALMA。
そしてメンバーが主役のMVは見ていてにやけてしまうほど楽しそうで、「今を全力で楽しむ」を体現されています!
今回はアルバムのことをはじめ、バンド活動のことや大人になるということまで…様々な視点からインタビューさせていただきました。
れん・ゆりこ・かりん
―――本日はよろしくお願いします!
畑山さん・斉藤さん・金田さん
―――お願いします!
「音楽で生きていく」決意の瞬間は?
れん
―――今日来られなかった802wannabesのメンバーが聞きたかった質問を代理でさせていただきます。彼はバンドをしていて、「将来はバンドで食べていきたい!」とまでは未だ決められないと悩んでいます。KALMAの皆さんがアーティストとして生きていこう、バンドを続けていこう、と考えるようになったのはいつ頃ですか?
金田さん
―――僕はやっぱりメジャーデビューのタイミングですかね。最初は悠月(畑山さん)に誘われて途中から入ったんですけど、最初は別にそんなに本気じゃなくて…まぁ今だから言えるんですけど。(笑)
メジャーデビューして、音楽をやっているという実感も湧いて、本気で頑張ろう!と思いましたね。
斉藤さん
―――僕は、去年までは学校に通っていたので、学校とバンドを両立してどっちも楽しくやっていました。去年の秋冬のワンマンツアーとか対バンツアーの頃に、このような大変な状況にも関わらず、来てくださったお客さんがこんなにいるんだな、というのを凄く実感して、そのお客さんを喜ばせたいなとか、力になりたいなとかを考えるようになりました。
そこからはバンド一本でやっていこうと決めて学校も辞めて、本当にバンド一本に絞ったんです。それがキッカケかな。
畑山さん
―――ギターを始めたのが中二なんですけど、その時から謎の自信みたいなのがあって。「いつか音楽で食いたい!」というよりかは「いけんじゃね?!」みたいな(笑)。
高校に入ってからバンドを始めたんですけど、部活もやっていなかったしテスト勉強もしなかったので、部活をする時間があったら曲を作りたいしテスト勉強をする時間があったら曲を作りたいなっていう(笑)。
そう思っていたから高校に入っても部活には入らなかったし、でもその分、曲は書きました。だからタイミングとしては、高校入学してバンドとして”KALMA“を組んだ時点でちゃんと売れたいというか、音楽を仕事にしたいというか、好きなことで生きていきたいと思うようになりました。その頃はHIKAKINさんとかのYouTuberが最前線だったので「好きなことで生きていく」という素晴らしさというか、凄いなと思っていたので、僕はそのタイミングだと思います。割と早めかな。いつか、音楽で食えるような人になりたいと思いましたね。高校生の時です。
1st Full Album『ミレニアム・ヒーロー』について
かりん
―――今回のアルバム内で特に気合いを入れているところはありますか?
畑山さん
―――僕は曲のメロディーですね。今回のコンセプトは「全曲主人公」を掲げていたのでメロディーを全曲良いものにしたかったんです。
斉藤さん
―――今までの作品ではやっていないような曲調や楽器の音作りに挑戦したので、全曲気合いを入れていましたね。全員で歌うところは喉が潰れるんじゃないかってぐらい、三人で気持ちを込めて歌ったりしていました。
金田さん
―――俺も楽器の音作りはこだわりました。朝から夕方までドラムを録った日もありましたね。
畑山さん
―――今までと違って、すぐにレコーディングに入るんじゃなくて、一曲一曲、曲によって音を変えていました。
かりん
―――音作りのお話が出ましたが、「夏の奇跡」にはストリングスが入っていますよね?
畑山さん
―――デモが出来たのは二年前ぐらいなんですけれど、ストリングスを入れることによって聞こえ方が全然違うなって思って。自分たち以外の音を入れることに対して葛藤はあったけれど、良いものにするには必要だと思ったし、聴き比べてストリングスが入っている方がいいなと思ったのでいれました。
ミレニアムフェスをするなら…
かりん
―――「さよならのメロディ」ではバックコーラスでリュックと添い寝ごはんの皆さんが参加されていますが、同世代でイベントを開催することになった際、共演したいアーティストなどいますか?
金田さん
――NEE、koboreは同世代?
畑山さん
――同じ時代を戦っているという意味で同世代だね。
斉藤さん
―――僕が見たいのはインナージャーニー。
同じ北海道だったらSULLIVAN’s FUN CLUBかな
畑山さん
―――ミレニアムフェスってめっちゃよくない?同じ世代のフェスいつかやりたいねーって。FM802さん主催で…
かりん
―――是非出演してください!
畑山さん
―――発案者は僕なんで(笑) もし開催されたら、他のアーティストに負けないように頑張りたいです。
KALMAにとってのヒーローは?
かりん
―――アルバム「ミレニアム・ヒーロー」にちなんで、みなさんにとってのヒーローはどなたですか?
畑山さん
―――音楽を始めるきっかけにもなったMr.Childrenの桜井さんですね。一生憧れのヒーローです。会いたいけれど会わなくてもいいっていうか。普段聞いて拝むだけでいいっていうか。それぐらい大きな存在です。
斉藤さん
―――音楽でいうとONE OK ROCKが小学生のころから好きなので…僕も会っちゃったら大丈夫かな?(笑)
畑山さん
―――よくお風呂とかで憧れの人に挨拶する妄想したりするんだけど、泣けるよ。
たまたまフェスが同じ出演日で、楽屋に挨拶しに行くときのこと想像したら泣ける。
金田さん
―――僕はバンドでいえば最初に聞いたのはマキシマム ザ ホルモン。バンド以外なら小学生の頃はずっとハイスクール・ミュージカルのトロイになりたいと思っていました。全部あんな高校だと思ってたもん。全然違ったけど(笑)
かりん
―――もし憧れの方にお会いしたら何を伝えますか?
金田さん
―――普通に好きですって言うかもしれないです。
畑山さん
―――高校の頃よく聞いていたSaucy Dog とかHump BackとかKOTORIとかと対バンしてたりするじゃん。それってすごいことじゃん。
畑山さん
―――高校の時三人で制服でHump Back見に行って、帰りの電車で「KALMAもこういうバンドになろうな」って話をしていたバンドにツアーで呼ばれて、僕らもツアーで呼んで…すごいことが起きまくってる!
斉藤さん
―――ベーシストでいうとハルカミライの須藤さんが好きで、お会いした日はライブ前一言も喋れなかったし、近づけなかったんです。
畑山さん
―――須藤さんは陸斗のこと見てるのに、陸斗が目逸らしてた。(笑)
斉藤さん
―――ワンオクに会っても近づけないな
10代から20代へ
ゆりこ
―――私は最近20歳になって、今までの誕生日だと、お祝いしてもらって嬉しいと思うだけでしたが、20歳になるときには「私は20年も生きてきたんだ」と思って、周りの人達への感謝などをすごく考える日でした。KALMAのみなさんは10代から20代なって心境の変化はありましたか?
畑山さん
―――20歳の誕生日の時1番ワクワクしたよね。
斉藤さん
―――そうだね~
畑山さん
―――10の位がね、1から2になるだけで、大人って感じがしたんだよね。でも、18になるときも思った。
斉藤さん
―――18?
畑山さん
―――18歳になったらさ、夜何時以降も外出OKになるとか、そういうのもあってすごいなと思ったんですけど、20歳の時はその倍身構えたかも…でも意外とすんなりなっちゃって。10代の時は1歳の差って結構大きいと思ってたんです。
けど20歳になってからは、20歳だろうが、29歳だろうが、変わんないと思ってて。というのも、ライバルとか背中を追うべき存在が、20代後半とかの先輩バンドになってきて、いつまでも憧れの先輩として見ちゃいけない、見られなくなったというか。大好きで憧れだったバンドなのに、気づいたらそのバンドが新譜出すごとに僕は悔しくなるし、嫉妬しちゃうような存在になる、ライバルになるっていうのが、20歳になってからはありましたね。10代の時にはなんとなく、別に20代の先輩がやってようが、「僕らはまだ10代だから」みたいな感じで思ってたんですけど、20代になったら「みんな同じ」だと思うので。だから、音楽じゃなくてもそうですけど、年齢なんて関係ないって20歳になってからはすごく思いましたね。
ゆりこ
―――ありがとうございます。高校生の時からすごく活動されていて、何曲かを作っていらっしゃいますが、その時に見えていた景色と、今の景色って全然違いますよね。
それによって心境の変化とかもありましたか。
畑山さん
―――めっちゃありましたね。高校の時に初めて全国展開のCDを出したんですけど、その時のCDを聞くと、全然違う。
声もだけど歌詞がやっぱり違いますね。高校生活の授業中とかに歌詞を書いてたんですよ。学校の教室とか、北海道の石狩っていう田舎で、教室の窓から山と川が見えるんですけど、そういう身近な事ばっかり歌ってたのが、最近はまた違う。身近な事っていうよりかは、もうちょっと幅広い視野の歌詞を書くようになったりもしたので、全然違いますね。
今聞くと、声とか全然違わない?
斉藤さん
―――ほんとに、なんか成長してるんだなっていう…
畑山さん
―――あ、ありがとうございます
畑山さん・斉藤さん・金田さん
―――(笑)
畑山さん
―――初めてFM802のRock‘in Radioのオープニングアクトとして出演した時、18歳だったので、すごく懐かしいですね。見えてくる景色も、感じることとかもすごく変わりましたね。
ゆりこ
―――その見えてくる景色が変わっても、音楽の楽しさってやっぱり変わらないですか?
畑山さん
―――楽しいっていうのはずっと変わらないんですけど、楽しみ方はすごく変わりました。最終的には楽しさにたどり着くんですけど、行き方、歩き方が変わるというか。
ずっと歩いてゴールまで行くんじゃなくて、走るとか。いろんなことを覚え始めてきているので、それはきっと今後もそうで、それはやっぱ音楽のすごいところだなと思います。
これから夢を追いかける学生へ
れん
―――10代でバンドの道を進む決断をされたKALMAですが、将来、未だやりたいことが決まっていないという学生に向けて、KALMAの皆さんからメッセージを頂けますか?
斉藤さん
―――僕は、最初に言ったように、夢が一つだけじゃなかったので、タイミングやチャンスがあればその夢も叶えたいし、だからこそ自分自身が思っているものは何個あろうが欲張って好きなだけやっても良いんじゃないかなと思いますね。
畑山さん
―――いやぁ、でも夢に向かうことって難しいよね?
斉藤さん
―――追いかけてる途中は欲張りで良いんじゃない?
畑山さん
―――そうだね。好きなことには中途半端じゃなくてね、やるなら本気でやるべきだね。自分は昔から、有言実行とか凄い出来ると思っているので。
高校の時、初めてFM802と関わりを持たせて頂いて。(Rockin’Radioのオープニングアクトで出演。)高三の時は、FM802のヘビロなんて絶対とれないと思っていたし、自分らとは無縁だとも思っていたけど、でも、変に自信はありました。だからそこに向かってやっていこう!っていう夢も持てたのかな。言い方に語弊があるかもしれないですけど、大っきい歌手になりたいとか、そういうのじゃなくて、着実に夢を叶えていきたいですね。意外と欲張らないことが大事な時もあるかなって思いました。「好きなことに本気で取り組んでればいつか良いことあるんじゃないの?」っていうふうに、よく自分には言い聞かせてます。
金田さん
―――その時期にやって失敗してもまだチャンスはある!
やらないよりはやった方が良いなあとは、思います。
畑山さん
―――確かにね! 若ければ若いだけ!それはホント、”若さ”は一つの武器だと思うんで、「好きなことを、今のうちにやっておこう!」って感じだよね??
インタビューから、KALMAのみなさんが成長を楽しみながら活動されていることが伝わってきて、今後の活躍がとても楽しみです!!
『”若さ”は一つの武器だと思うんで、「好きなことを、今のうちにやっておこう!」』。私はこの言葉から、未来に不安を感じることもあるけれど、まずは「今」を大切に全力で楽しめるように過ごそう思いました!
1st Full Album『ミレニアム・ヒーロー』は10/20リリースです!
そして、10/22のなんばHatchからワンマンツアーも始まります!
KALMAのみなさん、本当にありがとうございました!
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