
【アーティストインタビュー】 制作の面白さはコラボレーションにあり! Bialystocks・甫木元空(Vo)の制作秘話に迫る!
こんにちは!17期のモモキです!
今回はワナラボ17回目のインタビュー!
毎週日曜22時から24時まで放送中の『MUSIC FREAKS』DJを隔週で務められており、『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2026(以下、ミザワビ)』にも出演されるBialystocksのボーカル、甫木元空さんにインタビューさせていただきました!!

【Bialystocks】
・甫木元空(Vo)
・菊池剛(Key)
2019年、甫木元空(ホキモト ソラ)監督作品、青山真治プロデュースの映画 「はるねこ」 生演奏上映をきっかけに結成。 2022年11月にメジャー1stアルバム『Quicksand』をPONY CANYON / IRORI Recordsよりリリース。
インタビュアーは15期たか、16期あやか、17期モモキの3人です!

今回は甫木元さんに、ラジオDJを務めての感想やミザワビへの意気込み、そして学生時代のお話や制作活動について伺いました!
【Bialystocksについて】
ーーーまずBialystocksが結成された経緯について教えてください。
甫木元さん
僕はもともと映画を制作していて、大学時代は映像演劇学科にいたんですけど、自主映画を作るときに音楽から役者、カメラマンまで全て自分たちの学年内で回さないといけなくて(笑)。
でも周りに音楽をしている人があまりいなくて、そんなにお金があるわけでもないので、みんな自分で映画に音をつけたりすることが多いんですけど、そんなことを自分もしている内にだんだん音楽にも興味が湧いてきましたね。
それで卒業するにあたって、大学の先生であった青山真治監督がプロデューサーになってくださって、1本映画を作ったんです。
そして、その映画の上映と劇中の劇伴を再現するライブイベントをするときに、菊池さん(菊池剛:Key)に声をかけたのがきっかけですね。
そこから、「オリジナル(曲)を作ってみようか」とだらだらやってたら今、みたいな感じです。
---菊池さんとは元々繋がりがあったのですか?
甫木元さん
いや。友達の友達くらいでしたね。
---友達から教えてもらって声をかけようと思ったのですか?
甫木元さん
そうですね。なかなか同世代でバンドやってる人をそんなに知らなかったんですけど、菊池さんがどういった音楽を作っているかは知っていたので、その曲も好きでしたし、一緒に音楽をやったらどういう風になるんだろうかなっていうところからですね。
---元々甫木元さんが作りたい音楽と似た系統だったのですか?
甫木元さん
系統は全然違うんですけど、(菊池さんの作っている曲が)好きだったので。
ーーーそうだったんですね!
ーーー先程、劇伴の音楽を作るようになっていったとおっしゃられていましたが、お母様がピアノの先生だったこともあり、幼少期から音楽に親しまれていたのですか?それとも大学で劇伴を制作する中で音楽を始めるようになったのですか?
甫木元さん
ピアノは母親が厳しすぎて、ピアノの前に座ったら怒られるので、3~4歳くらいで辞めちゃったんですけど(笑)。
ギターは、中学の音楽の授業でThe Beatlesの『Hey Jude』を弾いたりしたくらいですね。ギターは家にあったんですけど、高校生ぐらいで初歩的なコードが弾ける程度で、楽器がめちゃめちゃ弾けるってわけではなかったですね。
ーーーそこから曲を作る段階に至るのはとても大変ですごいことだと思っているのですが、どうやって曲作りのハードルをクリアしたのでしょうか。
甫木元さん
母親が宮沢賢治の作品の読み聞かせをしてて、朗読するときに詩とか物語に曲をつけている姿を見ていたので、「ああいう風に作ればいいんだな」というお手本がいたのはよかったですね。
あとは、大学の先生だった青山監督も自分で音楽を作る人でもあったので、相談できる人が周りにいたことは、今思えばとてもラッキーな環境でした。
ーーー貴重なお話ありがとうございます。
ーーーそれでは、次にBialystocksとはどのようなバンドか教えてください。
甫木元さん
どういったバンドなんでしょうねぇ(笑)。なんか僕たちも聞かれて結構困るんですけど(笑)。
二人でやっているのもありますし、サポートしてくれているミュージシャンもいたりとか、自由に活動してるので、今はまだ「これがBialystocksです!」という枠組みを決めなくてもいい期間なのかな、と思っているのでまだふわふわしています。
ホームページになんて書いてますかね。オルタナティブロックバンドとか書いてあるんですかね(笑)。
マネージャーさん
書いてません(笑)。
一同(笑笑)
甫木元さん
書いてない(笑)!なんかジャンルを横断しているように書かれがちです(笑)。
でも、最近タイアップなども増えてきたので、その時々で自分たちができる事を探していくって感じで。だからあんまり「Bialystocksとはこういうイメージ」というものをまだ持っていないのが素直なところですね。
ーーー先程タイアップ曲のお話がありましたが、今年は年明けから連続して新曲を発表されています。今年はどのような年にしたいとお考えですか。
甫木元さん
そうですね。去年は二人編成でツアー回ったりしていて。たまたま今年はリリースが被っちゃってる感じではあるんですけど、去年は全くリリースしてなかったので良い反動というか(笑)…とにかく「曲作りの一年」にしていきたいですね。
今年は日本武道館でのライブもあるので、バランスのいい一年にできたらいいなと思っています。
ーーー日本武道館でのライブもすごく楽しみです。ありがとうございます!
【ミザワビについて】
ーーーそれでは次に、初出演となる『ミザワビ』への意気込みをお聞かせください。
甫木元さん
そうですね。
他のアーティストさんのラインナップだったりとか、僕たちの出演の順番とかに合わせてセトリを決めていくんですけど、他のアーティストさん達がすごい人ばっかりなので、「がんばる」って感じですかね(笑)。
まぁなんか僕たちが出演することで、フェス全体が良い意味で相乗効果を生み出せるようになればいいなと思ってます。
ーーー相乗効果…! セトリもステージもすごく楽しみです!
ーーー『ミザワビ』は万博記念公園という開放的な場所でのライブになりますが、野外ステージにはどのような魅力を感じますか?
甫木元さん
僕たちが演奏しているときに鳥が飛んだり、視覚的にも聴覚的にも「予想外の出来事」が起きますし、いい意味で全員がじっと聴いているわけではない空間というか。
ご飯を買いに行きながら遠目で聴いてくれる人とか休みながら聴いてくれる人とか、いろんな人がその場にいて、それを実際に見たりとか聞いたりとかしながら演奏できるのは面白いと思いますね。
そういう自由な空間で気持ちよくそれぞれの聴き方で聴いてくれるのは演ってても心地よくて、こっちまで自由になれる感じがして。
だから、野外のステージはすごく楽しいですね。
ーーー開放的なステージは心地いいですよね!野外ステージならではのBialystocksのライブ風景を観れるのはすごく楽しみです!
【MUSIC FREAKSについて】
ーーー人生初のレギュラー番組ということで、DJに決まった際の心境はどうでしたか?
甫木元さん
なんでだろうなって感じですね(笑)。
びっくりしたのが率直な感想で、心配でしかなかったです。
ーーーそれは番組を持たれるのが初めてということもあって、でしょうか?
甫木元さん
そうですね(笑)。
ゲストとして出ることはあっても、受ける方っていうのは全然違う能力だと思いますし。
カフとか上げたり下げたりするのもよく分かってなかったですし(笑)。
ゲストとして出る時は、聞かれたことをベラベラ話せばだいたい時が過ぎ去っていくんですけど(笑)。
(DJをする側だと)時間とかも守んなきゃいけないですし、生放送だし。
ーーーありがとうございます。
ーーーでは次に、2026年1月4日の放送回がギャラクシー賞ラジオ部門にて奨励賞を受賞されましたが、率直な感想はいかがでしたか。
甫木元さん
びっくりした感じですかね(笑)。ラッキーというか。
実験的な回だったので、ほんとに(ディレクターとプロデューサー)2人が寛大だったっていう(笑)。
自由にやらせてくれたので、それに尽きるなって感じですね!
ーーー特にあの放送回で印象に残っていることはありますか?
甫木元さん
ゲストで来てもらった井手健介さん(音楽家・映像監督)が、置き引きに遭っちゃって、そのドキュメントとかも流したりしたんですけど。
放送全体を通して1曲というか、放送自体を音楽的にやれたらなっていうのを考えていたので、普通のトークとか(リスナーに送ってもらった)フィールドレコーディングとかも音楽にして電波に乗せ直すみたいな、ラジオというものの懐の深さみたいなものも感じましたし。
DJさんがいて、リスナーさんが投稿して、音楽を流すっていうラジオという固定概念があるからこそああいうことができるというか。トークと楽曲の狭間を曖昧にするような。
(この放送回を聴いて)ラジオ壊れたのかなって思った人もいると思うんですけど(笑)。
それぞれのシチュエーションに関係なく、皆さんが考えてる「ラジオ」をちょっとだけずらした時に面白いことができるのかなと、今後の展望にもなるような、実験的な要素が(今回の放送回には)あるのかなと思いました。
今後もラジオの新しい形を追求できたらいいなと思っています!
ーーーこの放送回を母と車で聴いていたんですけど、母に「ラジオ止まった?」って言われて(笑)。
一同(笑笑)
甫木元さん
それは無音の部分があって(笑)?
ーーーそうです(笑)。無音の部分があって(笑)。
甫木元さん
すいません(笑笑)。それは狙ったとかじゃないですね(笑)。
ーーーとても記憶に残る放送回でした(笑)。
ーーーでは次に、DJを務めていて感じるラジオならではの面白さは他にもあったりしますか?
甫木元さん
ひとりで部屋(DJブース)の中で喋ってることが、いろんな状況のもとで聞けるっていうのがいいなと思っていて。僕も普段ラジオを流しながら何か作業したりしていて。生活音の一部になれるのも面白いなと思いますし、ダラダラ聴いていても曲だったりトークだったり、耳が持っていかれる瞬間とかがあると思うんですけど、自分とリンクする場所があれば、そのDJのことを友達のように思えたりだとか、親近感が湧くというか。その距離感がすごく面白いなと思ったりしています。
ーーーありがとうございます。
【学生生活・クリエイティブについて】
ーーー甫木元さんは映画や小説など音楽以外にも制作をされていますが、学生時代はどのような学生生活、創作活動を送っていたのかお聞かせいただきたいです。大学ではサークルなどには入られていましたか?
甫木元さん
サークルとかなかったんですよ。
学生時代は人生で1番忙しかったですね。
ずっと映画撮ってるみたいな。僕のが終わったら友達のも手伝わなきゃいけなくて。運転免許持ってるのが学年で数人しかいなかったんですけど、うちがたまたまステップワゴンで。
ーーー大きめのですか?
甫木元さん
大きめの(笑)。
ーーー機材とか乗せられるような車ですよね。
甫木元さん
そうそう。機材が乗せやすくて。基本的にうちの車で行かなくちゃいけなくて。
「あいつの車ガソリン代だけで借りれるらしいぜ」みたいになっちゃって。いろんな人の現場の運転手をしてて。
あとは大学以外のいわゆる普通の現場とか、助監督で入ったりしてたので。
ーーー学生時代からですか?
甫木元さん
はい。そうですね。
ずっと映画の現場にいる感じでしたね。
ーーーでは学生時代は映画にどっぷりと浸かっていたような。
甫木元さん
そうですね。しんどかったですね(笑)。
一同(笑笑)
ーーーでは、そんな学生時代に「これをしておけばよかったな」というような後悔や、僕たち学生に「これをしておいたほうがいいよ!」というアドバイスなどがあれば教えてください。
甫木元さん
僕が大学の時に入って一番最初に言われたのは、「二十歳までに見たものでその人の価値観が決まる」ということで、それは半分あってるし、半分間違ってるかなと今は思うんですけど。
絶対高校生くらいから大学生くらいまでに見たものの残り方であったり、衝撃の受け方っていうのは、20代後半を過ぎてくると同じ質量で受け止めていくことは難しいと思っていて。全然映画とかカルチャーのものではなくていいと思うので、ただ初めてのことだったりいろんなものを知ったり見ておくってことは、もっと大学の時に現場ばっかり行ってないでしておけばよかったなと思いますかね(笑)。
一同(笑笑)
ーーー貴重なアドバイスありがとうございます。
ーーーでは最後に、創作活動についてお聞かせいただきたいのですが、私自身「自分の作ったものを世の中に残したい」という思いから映像や写真などの創作活動をしています。甫木元さんが音楽や映像を作ろうと思ったきっかけはありますか?
甫木元さん
なんでしょうねぇ。なんか今までは自分の何かを残すみたいなのはないんですけど。例えば僕の場合大学入った当初、それこそ映画って「みんな何をそんなに撮りたいものがあるんだろう」って思ってて(笑)。それはすごく考えていたことではあったんですけど。
自分が暮らしている場所だったりとか、自分の周りだったりとかをまず知ろうと思って最初の映画は自分の地元で撮って。
自分のルーツで最初の3本くらいは作ろうかなっていうのはなんとなく自分の足場を固めるような意味で漠然と思ってたんですけど、たまたま父親が亡くなったりとか、埼玉の次に高知で撮ろうと思ったら次は母親が亡くなったりして、単純に父親や母親の痕跡みたいなものを残すみたいなことに途中でシフトしないといけなかったので、そういった意味では自分の家族だったりの「おもかげを残しておく」っていうのが今までは多かったです。
でもいろんな人とものづくりをするようになって、例えばカメラマンだったり、照明、音楽、役者さんだったりすると思うんですけど、あの人でああいうの見てみたいなとか、ああいう話見てみたいなとか、このカメラマンとだったらジャンルの映画が違うように撮れる面白みがあるかなとか、バンドもそうだと思うんですけど、Bialystocksは一人でやっているわけじゃないので、違う人が自分の表現に介入することであの人とこれをやったら面白いかなっていう発想にどんどんなっていって、ものづくりが楽しくなっていったのかもしれないですね。
ーーー身の回りのことや自らの記憶を記録にするようなところから、人とのコラボレーションから生まれる新たなクリエイティブに変化していったということですね。
甫木元さん
そうですね。
ーーーでは創作する際に大切にしている価値観や視点などはありますか?
甫木元さん
難しいですねぇ(笑)。
でも大体一回作って二日後とかに見ると「なんであのときこれがいいと思ってたんだろ」って思うんですよ。そういうことの繰り返しだとは思うんですけど。
(少しの間)
あの、、本当にね、締め切りって大事なんですよ(笑)。
一同(爆笑)
甫木元さん
ちょっとずれちゃうかもしれないんですけど、いろんな人と共同で作っていく中で自分だけの視点じゃない方が、一緒に作ってて面白みを見つけられるし、自分が思ってもないところに転がっていくみたいなことが、自分がものづくりをしている中で一番面白いなと思うところで。
映画は暗闇でお客さんを縛り付けるというか(笑)。2、3時間一方的に見せ続けるわけじゃないですか。それで映画も音楽も自分一人で作っているわけではないので、個人的な思いをつらつらと乗せて自分の考えや意見を押し付けるみたいなことではなく、どちらもお客さんがいて完成するものだと思うので、お客さんが受け取ってそこで作品がどういう見方をされているかっていうのは気をつけながら作っているって感じですかねぇ。
ーーー「自分の作ったものが自分だけのものにならないように」みたいなことですか?
甫木元さん
そう書いといてください(笑)。
一同(笑笑)
甫木元さん
さっきのラジオの話じゃないですけど、受け取る側は僕と同じ熱量でいるわけではないじゃないですか。その人のいろんな状況もあるだろうし、例えば朝寝起きだったとか。
映画館に行って、僕、寝ちゃうこともあるんですけど「徹夜で行かなければよかったな」とか、「この映画館の椅子すごいフカフカで気持ちがいいから寝ちゃいそうだな」とか、いろんな状況があるとは思っているので。
世の中も大変ですし、自分だけのものを観せるっていうことより、もっとゆとりのあるもの、っていうのはなんかいろんな人と共同で作っていく中で、徐々にそうなっている部分ではあるかもしれないっすねぇ。
ーーーありがとうございます。
インタビューを通して、すごく人と共同でものを生み出していくことに魅力を感じて活動されていることが伝わってきました。貴重なお話をありがとうございました!
いかがだったでしょうか!
音楽だけでなく映画や小説など幅広く活動されている甫木元さんが、制作する上で考えられていることを伺うことができ、大変興味深いインタビューでした!創作意欲がそそられますね!!
さて、いよいよ5/23(土)に『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2026』が開催されます!
来場される方は、なんといってもライブでのアレンジが最高にかっこいいBialystocksの演奏を自由に楽しんできてください! 
さらに、『ミザワビ』翌日の5/24(日)22〜24時に放送される『MUSIC FREAKS』は甫木元さんのDJ担当週なので、ぜひそちらもお聴きください!

https://funky802.com/site/blog/1722
そしてそして、Bialystocksは7/15(水)に武道館公演が決定しておりますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!

このインタビューを読んだ皆さんが、よりBialystocksの沼にハマってくださると本望です!
【アーティスト情報】
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https://www.instagram.com/bialystocks/
YouTube
https://m.youtube.com/@bialystocks
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17期のモモキです!趣味はものづくりで、最近は写真に爆ハマり中!!
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