【謎サークル】大阪市大+大阪府大 “Honaikude”ビッグプロジェクトに迫る!!
5つの部署分けにびっくり!
―――さきほど、お話に上がっていた、「部署」とはいったいどのようなものがあるのですか?
みっちゃん
「部署には、総務部、アイデア部、人事部、広報部、経理部があります!」
みっちゃん
「総務部は主に会場の設営を主導をします。
アイデア部は、万博を構成するにあたって必要なアイデアの考案を中心として引っ張ってくれる部署です。例えば工学系の知識が豊富な人、建築系の知識に秀でている人など、色々な雑学を持っている人がここに所属しています。
人事部は、生半可に参加してしまって、途中で“抜けにくいなあ”などと思ってしまうことがないように、初めに入る段階で、ちゃんといけるかな、というのを見る部署です。その人に適している部署や、Honaikudeがその人にとって成長できる団体かどうかを見極めるために、一人1時間ほどかけてじっくりお話します。人を選ぶ、というよりは、その人がどういう人かを知ることを目的にしている感じです。
広報部は、取材をしていただくまでの過程をサポートしたり、大阪市立大学、大阪府立大学のホームページを書いたり、自分たちのWebやTwitter、Instagramを動かしたりしています。外部広報全般ですね。
経理部は、予算を管理する部署です。Honaikudeは学生団体としてお金をいただいたり採択されたりしているので、そのお金を明確に使っていくために組織の潔白化を目指して作られました。」
―――ここまでしっかりと決められているってすごいですね!!ちゃんとした部署を決めようというのはどなたが提案されたのですか?
ひろちゃん
「去年の代表です。2019年のHonaikude立ち上げから半年ぐらい経ったところで、やっぱり部署いるよね、という話になって部署を作ることになりました。」
―――アイデア部は理系が多い、というような偏りはあるのですか?
ひろちゃん
「アイデア部の中でも、文学部の人、心理学を専攻している人、経済学を専攻している人などもいるので、文系と理系は半々ぐらいな気がします。Honaikude全体で見ても、ちょうど半々ぐらいではないでしょうか。」
―――なるほど。様々な分野の学生さんがいらっしゃるのですね。忙しい部署はどこなのですか?
ゆーみん
「広報ですね…」
みっちゃん
「え?広報?忙しいかな?」
ひろちゃん
「いや代表代表。」
みっちゃん
「代表が忙しいのは間違いないですね!!あと、総務ってやっぱり総合の総なので、何かと忙しいイメージはあります。」
ゆーみん
「そこまで忙しくないですかね…」
みっちゃん
「あれ、あれ?人によるのかもしれないですね(笑)」
全員
「(笑)」
↑1期広報部メンバーでの1枚
どんなパビリオン??
———今まで、どんな展示物を出展されたのかおしえていただきたいです!
みっちゃん
「例えば去年の11月末頃に堂島リバーフォーラムで行われた、mini WAKAZO pavilionでは“宇宙の尊さを知る”というテーマで出展しました。」
ひろちゃん
「来ていただいた方に宇宙旅行を体感してもらい、地球で生きている尊さを表現しようという思いで作ったコンテンツを展示しました。具体的には、手専用の宇宙転用装置という設定の箱に手を突っ込んで、その突っ込んだ手を液晶パネルに映すというものです。箱の中に手を入れてもらって、今から火星や月などの宇宙に転送します、というテーマパーク的な導入から始まって、実際にメッセージを込めたパビリオンの内容を体験してもらう、というようなコンテンツになっています。今回のパビリオンの出展は、万博に向けた一つのベンチマークとして成功したかなと思います。」
↑11月mini WAKAZO pavilionでの1枚
ひろちゃん
「もともとは宇宙旅行をテーマにしたパビリオンを作ろうとしていました。でも、僕たちの技術でできることは限られていますし、今宇宙にロケットで行くのはやっぱり難しいです。そこで、逆から考えて『宇宙から地球を見た』というアイデアを形にして表現しました。」
―――なぜ宇宙、地球というテーマを軸にしたのですか?
ひろちゃん
「例えば今、大阪関西万博で火星からの中継をしようという話があります。でも、火星などの地球以外の惑星で人間が生活するにはいっぱいハードルがあるんですね。僕たち人間が地球以外の場所で生きていくのはそう簡単ではない。そんなことを色々調べていくうちに、地球ってすごいなということに改めて気づかされたんです。僕らは何の気もなく地球で生きているけれど、少し地球の外に出ると、そこには全く生物がいないような世界が広がっている。そんな中でのうのうと環境破壊なんかしていていいのかな、と感じるようになって…。そこで、僕たちのパビリオンを通して、その気づきを伝えたいと思い宇宙をテーマにしたコンテンツを作りました。実際にパビリオンでアンケートを取ると、『体験型で勉強することで、環境破壊のことを確かに“このままじゃいけないな”と感じた』という意見をいただいたりもして、より一層その思いが強まりました。」
―――ハッとさせられるご意見ですね…。私も色々と考えさせられます。このテーマのまま2025年の関西大阪万博にも出展するのですか?
ひろちゃん
「まだ決定はしていません。2025年の出展に向けて、立ち上げから1、2年は色んなテーマでチャレンジしていく期間にしようと考えています。そのあとでテーマを絞り、残りの3年は絞ったテーマに集中して万博に出展するパビリオンを作っていく予定です。」
↑ミニパビリオン設営に向けて有識者に発表する様子
―――他にはどんなテーマのものを試作しているのですか?
ひろちゃん
「今試作しているものの1つには『死』をテーマにしたパビリオンがあります。さらにSDGsに関連して、ジェンダー問題や教育、犯罪などのテーマも面白いなと考えています。他にも色々案が出ているので、その中からメンバーが興味を持ったものを抽出して詰めていく、という進め方でやっていくつもりです。技術はまだまだ足りないので他の企業さんや専門的な大学さんの力を借りつつ、学生という立場からアイデアを発信することに価値を見出してコンテンツを作っていこうと考えています。」
―――どれもとても興味深いテーマです。2025年にはテーマを一つに絞るのですか?
ひろちゃん
「そこは悩ましい所です。今は並列して複数のテーマを走らせているのですが、それを一つに絞るべきなのか、それとも学生が考えた色々なテーマをパビリオンのブースに詰め込むのか、どちらもアリだなと思っています。これから、世間からのフィードバックも増えていく予定なので、今の試作の段階で、作って、公表して、フィードバックをもらうというサイクルを何回か回して、世間からの評判やリスクも考慮して決めていきたいなと考えています。」
↑12月、アジア最大級の学会である、サイエンスキャッスル関西大会で、学生サポーターとして招待され参加したときの1枚
そもそも学生でも出展できるの!?
――― 万博のパビリオンはどうすれば出展できるのですか?
ひろちゃん
「万博協会による審査があって、展示内容や予算など、諸々のしっかりとした企画書を申請し、万博の理念に合っていて、予算もしっかり組めていて、魅力的なコンテンツや技術力があると判断された企画にのみ出展許可がおります。コロナの影響でドバイ万博が延期されてしまったので、いつ申請が始まるかわからない状況ではあるのですが・・。」
―――延期されてしまいましたよね…出展の申請は誰でもできるのですか?
ひろちゃん
「今までは国や大きな企業が大半を占めているイメージだったのですが、近年の万博では地域出展も見られるようになって、例えばNPO法人や中小企業が出展したりするブースも設定されるようです。一応誰でも(申請できる)という枠組みですが、学生からパビリオンを出すというのは万博史上まだないんです。」
―――ということは、Honaikudeさんが学生初になるかもしれないのですね!学生が万博に出展する、ということについてはどのように考えていますか?
ひろちゃん
「先ほど死やジェンダー問題などの話も出ましたが、国や企業ができないようなアンタッチャブルなテーマを学生が選んで世界に発信する、というのはすごく意義のあることだと思っています。去年でいうとグレタさんが環境問題のことを世界中に発信して大きなムーブメントになりましたよね。あの行動で僕らもとても勇気づけられたんです。今までみんなが目をそらし続けてきたけれど、絶対に解決しなければいけない大切な問題を、学生が万博の場で発信できれば、より良い未来が開けるんじゃないかなと僕らは信じて活動しています!」
―――学生だからこそ、とらわれずに発信していく。素晴らしいと思います!
↑忘年会での写真(大阪市大学長も一緒)
そういえば、サークル名の由来を聞いていませんでした!そして、皆さんが描く2025年以降の社会の姿は…??次のページで聞いてみました!
⇒3ページ目 サークル名の由来は?