【学生必見】樋口さんインタビュー後編 ~DJとしてリスナーに想いを届けたい!~
こんにちは!
12期のりのです。
本日は、DJ樋口大喜さんインタビュー後編をお届けします!
↓前編・中編はこちら!前編では学生時代、中編では就活のお話をお伺いしました。
学生時代のことから“今よりも最低なことは無い”とおっしゃっていた壮絶な就職活動まで内容盛りだくさんでお話してくださいました。普通の人ではできないような経験を乗り越えてきたからこそ今の素敵な樋口さんがあるのだと感じました!
後編となる今回は、樋口さんがDJになってからのことについてお聞きしました!
それでは、お楽しみください!
“ラジオDJはリスナーと向き合う仕事”
___紆余曲折の末、2度目の挑戦でDJオーディションに合格されました。第一回目の放送のことは覚えていらっしゃいますか?
覚えていますよ。当時担当していたエルネムは、生放送じゃなくて収録だったんです。リアルタイムの声を拾えないというのもあって、とにかく自分でトークしないといけない感じでした。最初の一ヶ月とか二ヶ月ぐらいは、とにかく詰まったら大声出していましたね。「ハピネース!」って(笑)乗り越えられてなかったと思いますが(笑)
___朝から元気出そうです!(笑)やはり緊張はされましたか?
めちゃくちゃ緊張していたと思うし、その反面すごい調子乗っていたと思います。
___念願叶ってのDJ就任だったと思いますが、DJになる前となった後で、職業に対するギャップはありましたか?
DJになってからずーっと、DJって何だろう、置き換えて説明するならどういう職業だろう、と思っていました。最近ようやくそれはリスナーと向き合うことなのかな、と。DJの仕事はいろいろあるし、もちろん音楽をかけることもそうなのだけど、リスナーと向き合うことが仕事の一つじゃないかなぁ。難しいですね。
もともと“ラジオDJ=ええ声でしゃべっておもろいことを言う人”みたいなイメージで、DJになってからもそうなりたいと思ってやってきました。ですがそうではなくて、聞いてくれている一人に向き合う仕事だなと最近は思います。
(エルネムを担当されていた頃の樋口さん)
“業界独特”だと感じることは?
___大学を卒業されて数年が経ちますが、他の仕事をしている学生時代の友人と話していて、この業界独特だなと感じることはありますか?
うーん…福利厚生?(笑)
土日にみんな休んでいるけど、僕はイベントで仕事やし…。
僕は楽しいけれど、進行が違うなとは思います。
あと、違和感で言うと、
友達との会話で「aikoの新曲いいよね」とか「高橋優、最高!」みたいな話になると、aiko
“さん”やろ、高橋優“さん”やろって思う。言わないけどね。
友人にとっては、多分日常で当たり前なんだろうけど、すごく気になってしまいます。
___職業病のようなものでしょうか。
そうかもしれないし、それがいいとか悪いとかでは決してないです。
ただ、そういうときに世界が違うんだなぁっていうことを感じるかもしれない。
私と友達の関係が悪いだけかもしれないですが(笑)
___意外な視点でしたね。土日が休日というのは羨ましいですか?
全然羨ましくないですよ。
イベント自体が楽しいし、今は私もまだまだでアーティストとイベントでご一緒できるのが楽しいし嬉しいですね。それだけで幸せだったりします。
ですが、物理的に時間が合わないから友達とも会わなくなりましたね。「また、私以外の皆で集まってるなぁ」みたいな悲しい気持ちにはなるかな。
___様々な角度から業界特有と感じることがあるのですね
“そのときの想いを声に乗せたい”
___DJになって良かったなと思う瞬間はどんなときですか?
アーティストとリスナーの橋渡しになれたなと思う瞬間は幸せですし、嬉しい悲しいといった感情をみんなと共有できている瞬間はいいなぁって思います。
私はリスナーから「これいいですよ」って教えてもらうことも多くて。
教えてもらったものを実際にライブハウスに観に行って「めっちゃええやん!」って思ったら感想とともに曲をかけて、また違う人がハマってくれて…みたいな、連鎖反応みたいなものがみえるときがあるんです。今はTwitterもありますし、(オンエア中の)メッセージでも返ってくるので…。
そういうのはすごくいいなって思います。
___生放送の番組ならではの魅力ですね。番組でのフリートークや曲紹介は事前に考えているのでしょうか?
グダッとならないように(何を言うか)一応メモするんですけど、そのときの想いみたいなものはちゃんと届けたいなと思っています。
DJになってからずっとうまく喋ろうとしてきたけれど、まとまりすぎると何も伝わらないなと思うようになってきました。言葉にすることで、伝えたい気持ちがそのまま伝わっていいなと思うときもある。今は、上手く喋るよりもそのときの想いを声に乗せたいと思っているので、最近は書いてきたメモを全部無視することもあります。
___準備していたことよりもそのときの今自分が思っていることとか伝えたいことを優先して届けているのですね
そうそう。例えばリスナーからいただくメッセージは用意していたものじゃ返せないですよね。
私はずっと噛んだり詰まったりといった細々したことをすごい気にしていたんです。
もちろん聴いていて変に聞こえるから(噛んだり詰まったりすることは)良くないんですよ。ですが、そういうときは想いが越えているときだから気にしなくていいよ、というお話を(802DJの)オチケンさんに教えてもらったことがあって。
確かになと思ったし、ちゃんと整理して順序立てをしても、それはこちら側のエゴでリスナー側には届かないんじゃないかなと思うから、今は熱や体温みたいなものを大切にしたいと思っています。それが出来ているかは別ですが(笑)
___そのときそのときの体温を大事にする。リスナーにも届いていると思います!
___それでは、最後に学生に向けて一言メッセージお願いします!
うわぁ、今日一番難しい質問やぁ(笑)
僕、高校生の時に深夜は勉強しながらラジオを聞いていたんです。
勉強って当時ストレスで、何に悩んでいるかわからんけど悶々としているみたいなときが多かった。
だけど夜中にラジオから明るい声が聞こえてくるだけでスッと抜けていったりしていました。
私は深夜に喋っているので、皆さんも、もしそういう夜があったら遊びに来てください!
___樋口さん、本日はありがとうございました!
ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
とても濃い話をたくさんしてくださった樋口さん。一つ一つの言葉を丁寧に話してくださる姿が非常に印象的でした。
お忙しい中インタビューを受けてくださった樋口さんありがとうございました!
最後に、樋口さんの学生時代一番の失敗エピソードをご紹介!
↓↓↓
おまけ ~まさかの恋愛失敗談!?~
___樋口さんは色々チャレンジしているイメージがあります。学生時代一番の失敗は何ですか?
うーん…失敗ばかりしてきたけど…
一番言いたくない、でも当時の自分可愛いなと思うことは…。
高校一年生の時に当時中学三年生のバレー部の子とお付き合いしていたんです。中高一貫で。
それで、彼女の誕生日に手作りクッキーを焼いてプレゼントしたら、すごく怒られました。「もっと他にあるやん」みたいな言い方をされて、当時すごくショックで、お菓子作りとかチャレンジせんかったらよかったって思った(笑)
今思うと、結局“お菓子作りができる俺”を見せたかったんちゃうかなぁ。
そういうのは良くないよねって。ちゃんと相手のことや相手の気持ちを考えてプレゼントすることが当たり前だし、大切だと思うんだけど、当時どこか奇をてらうというか、他とは違うことをやってやろうと思ったのが良くなかったのだと思います。
ちゃんと相手の気持ちを考えようね、ということを学びました。
以上、おまけでした!!