【学生必見!】 DJ樋口大喜さんインタビュー中編 ~波乱万丈の就活時代!?~

アバター

 

みなさんこんばんは。12期のイトーです。

 

お待たせしました!

本日の記事は、DJ樋口大喜さんインタビュー 中編です!!

 

前編では、樋口さんの学生時代についてお伺いしました。

 

【学生必見!】DJ樋口大喜さんインタビュー前編〜学生時代、何してた!?〜

 

個人的には、反対の声も押し切って802っぽい番組を作られていたという放送部時代のお話が印象的でした。

まだ読んでいない方は是非読んでみて下さい!

 

中編では、主に就職活動について、根掘り葉掘りお聞きしてきました!

それではお楽しみください~!!

 

 

波に乗れなかった就活時代

 

――放送部での活動を経て、就活をされたと思います。ラジオDJ以外で、目指していた職業などはありますか?

 

今はこうやってDJをしていますが、元々アナウンサーを目指していて、全国のアナウンサー試験を受けていました。大学3年のときにはアナウンススクールに通ったりもしました。

 

――アナウンサー志望だったのですね。就活期の心境はどんな感じだったのでしょうか。

 

就活って、みんな大体情報解禁日から就活サイトに登録し始めて、一斉にスタートするんです。なんかその感じに違和感があって、全然その波に乗れなくて。

この前まで一緒に遊んでた友達が急に「あ、俺就活やから、説明会やから。」みたいな。

なんか気持ち悪いなぁ、右向け右やなぁと思っていました。

 

5月のGW明けくらいになると、周りの人は内定出て遊び出しているのに、僕はまだ全国の放送局を回っていて、それが続くと孤独になっていった。「何があかんかったんやろ?」ってすごく考えるようになってしまって。

でも、とにかく就職活動は続けなきゃいけないというか、“波は無いのかもしれないけど、自分で泳いでどっか島にたどり着かなきゃいけない!”みたいな考えになっていました。

↑就活時代の樋口さん

 

 

台風の中でヒッチハイク!?

そしてDJ再挑戦の決意へ

 

 

――うまくいかない焦りや不安を経験されたのですね。就活中の印象的なエピソードはありますか?

 

えーいっぱいある!(笑)

 

――いっぱい教えてください!(笑)

 

 

仙台で就職活動が終わった帰りに夜行バスに乗ろうと思ったら、クレジットカードが上限額に達してしまっていて、お金が払えない状態になったことがあります。

次の就職活動の予定もあったので、(大阪へ)帰るために仙台でヒッチハイクすることになりました。

 

――就活帰りにヒッチハイク…!?

 

そうなんです。一般道からインターチェンジに入る料金所の入り口の下でホワイトボードを掲げて待っていたのですが、その時ちょうど仙台に台風が上陸していて…。雨で行先を書いた文字も全部流されて、2時間半くらいずっと待っていました。

 

――大ピンチですね…!

 

でも、一回ブワーって(インターの方に)入った人が、僕を見て戻ってきてくれたんです。「お前、何してんねん。」言うて。事情を説明したら、「近場まで乗せてったるわ」と言って、石巻あたりまで連れて行ってくれました。

 

サービスエリアで降りたら、ちょっと怖そうなお兄ちゃん4〜5人組がいて、ヒッチハイクをお願いしたら、(不愛想気味に)「そうなん、ちょっと待って、話すわ。」と話し合ってくれて。「ええよ、乗ったらええやん」って言ってくれました。どこまで連れて行ってくれるのか聞いたら、「俺ら大阪やから」って。

 

車内で色々話を聞いたら、大阪のバンドマンだったんです。閃光ライオットとかにも出たことのある“LONE(ロン)”っていうバンドだった。彼らの話を聞いていると、“やっぱ音楽良いなぁ”と思ったんです。元々FM802がエンターテインメントの入り口だったから、やっぱりラジオやりたいなぁと。

 

それまでアナウンサー試験を受けていたけれど、全部やめました。

“来年もう一回やり直そう。一般企業も受けよう。説明会もちゃんと行こう。”と思って、留年することを決意したんです。

 

LONE 『シンパシア』 Official Music Video

 

“大切なもの”に気づいたヒッチハイク就活

 

――周りが就職する中で、留年してDJを目指すことに不安は無かったのでしょうか。

 

もちろんありました。でも、今よりも最低なことは無いと思った。2時間も3時間も台風の中待つことは多分もう無いやろう、って。

 

1年目も802のDJ受けて落ちていたので、もう一回ちゃんと自分の夢に向かって頑張って、ダメやったら諦めようという気持ちで、2年目は一般企業も受けました。

 

――ヒッチハイクの経験が再挑戦への後押しになったのですね。今振り返ると必要な経験だったと思いますか?

 

思います。その後もヒッチハイクして就職活動に行くことがあり、山形で乗せてもらったおばちゃんが印象的でした。ローソンの前でヒッチハイクをお願いしたら、「ええよ。ちょっと待っとき。」と言ってまたコンビニに戻って行きはった。何かなぁと思ったら、「これ、あんまんやから食べ。」って、あんまんをくれたんです。「うわ、優しい人やな。」って思いました。

 

その後、車で走っている時に、「ここら辺は3.11の地震の時に電柱が倒れて大変やったんよ」って涙ぐみながら(おばちゃんが)話しているのを見て、自分の小ささを感じたりもしました。

 

帰りにも、「これ、山形のリンゴやから持って帰り。」ってリンゴをくれたんです。現地の人の方が絶対に大変やのに、目の前の人を思いやる気持ちに触れて、すごくジーンとしたのを覚えています。

 

その意味でも、あの時があって良かったなぁと思う。たぶんそれまでの大学生活はすごく調子に乗ってたし、人の気持ちとか考えたこと無い人間だったから。

 

――普通の就活では得られない経験ですね。

 

普通に就職活動して(内定が)決まっていたら、自分が思う“大切なもの”に気づけへんまま過ごしてたんじゃないかな、とはすごく思います。そう考えると怖いな、と。

 

 

――樋口さん自身、たくさん迷って今の道に辿り着いたと思います。やりたいことが見つからない学生さんに向けてアドバイスはありますか?

 

アドバイスできるような人間ではないのですが…。

やりたいことがないというのは、まだ自分を知ることができてないんじゃないかな。

就職説明会に行かなかった時の自分は、“自分はこういう人間だ”って決め付けて取捨選択していた節があったんです。でも、色んなことに触れるうちに、自分が勝手にレッテルを張っていたり、勘違いしてることって多いなと気づいた。それは逆も然りで、自分が行きたいと思っていた業界でも、実は中身を見てみたら思ってたのと違う…というケースもあります。

自分を知るためにも、色んな人の話を聞いたり、色んなものを見たり読んだりすることってすごく大切やなと思います。

 

――自分で決めつけてしまわずに積極的に色々なことに触れていく…。私達も参考にさせていただきます!

 

 

いかがでしたでしょうか。

中編では、就職活動を中心にお話していただきました。

 

次回後編では、実際にDJになってからのギャップやDJにかける想いを掲載します。

職業としてのDJってどんな感じ?フリートークや曲紹介はどうやって考えているの?

などなど、ぶっちゃけた質問にも沢山答えていただいています!

DJや音楽業界に興味がある方はもちろん、オンエアの裏側に迫るお話が聞けるチャンスです!

ぜひぜひ、楽しみにお待ちください!!

802ワナビーズにやってほしい企画募集中!

  • こんなことやってほしい
  • 私たちとこんなことやりませんか?

などなど、募集しています!

企画に関するお問い合わせはこちらから