マクセルUP! YOUR MINDラジオ社会見学【2週目】
マクセルUP! YOUR MINDラジオ社会見学【2週目】
先日私たちは、FM802にて放送中の番組『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON !!』内のコーナー『マクセルUP! YOUR MIND』でのマクセル社内見学・インタビュー収録に参加させて頂きました。
こちらは3月11日(月)放送回の一部始終を書き起こしたものです!是非放送と一緒にお楽しみ下さい!
落合)ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON !!-マクセルUP! YOUR MIND。
ラジオ社会見学ということで、ここでは電池をはじめ、産業用部品などを製造しているメーカー・マクセルにお邪魔して、社内見学をさせていただいております。
今週も僕と一緒にFM802学生サポーター802wannabesの2人が来てくれています。
ひなた)はい、理学部2回生のひなたです。
たかひろ)理工学部3回生たかひろです。
落合)ひなたさんとたかひろくん、今週もよろしくお願い致します。
さて今回も、早速マクセルの社員の方にお話をお聞きしたいと思います。
今日お話を伺うのは、新事業統括本部 技術検証部 解析課の大友さんです。大友さん、よろしくお願いします。
大友さん)よろしくお願いします。
落合)先週は、新事業統括本部でも設計部の谷口さんにお話をお伺いしました。大友さんは解析課、ということですけれども、これはどんなお仕事をしているんですか?
大友さん)はい、社内の研究開発に関わる課題を、シミュレーションを用いて解決する部署になります。
具体的には、コンピュータを用いて『力のかかりかた』や『空気の流れ』、『温度の変化』、『電波の伝わり方』などをシミュレーションし、その結果を設計・開発部門にフィードバックすることでより良い製品となるように業務に取り組んでいます。
シミュレーション案件の内容は、新事業統括本部内で扱っている製品や開発テーマに関わるものが中心になっているんですが、グループ会社含めた全社からの案件に取り組んでいます。
ひなた)シミュレーションというのはどんなものですか?
大友さん)はい、シミュレーションとは、コンピュータを利用した工学支援システムのことです。
簡単に言うと、実際に試作や実験をしなくてもコンピュータ上でさまざまなシミュレーションをして、製品の設計や機能に関する工学的問題を解決できる、というシステムです。
落合)コンピュータを使ったシミュレーションってことなんですね。
ということはそのシミュレーションの技術と同様に、コンピュータの性能も非常に高いってことですね。
大友さん)そうなんです。通常見ることのできない力のかかり方や空気の流れ、電波の伝わり方などを可視化できるので、実際に目で見たり、体感したりするよりも現象が精密にわかりますので、より新しいアイデアの創造が進んだりもするんです。
また、この技術によって、試作や実験の回数を減らせるため、コストダウンや納期短縮にもつながります。
ほかにも、真空状態や超高温下での構造物の変化など、現実的には実施が難しい試験もシミュレーションを活用すると行うことができます。
たかひろ)そんなシミュレーションを使って大友さんはどんな事業をされていらっしゃるんですか?
大友さん)今マクセルは、NEDOのムーンショット型研究開発プロジェクト『電気化学プロセスを主体とする革新的CO₂大量資源化システムの開発』に参加しているので、その開発を担当しています。
落合)あ~、ね!『電気化学プロセスを主体とする革新的CO₂大量資源化システムの開発』、あれ、ですね!…大友さん、もう少しわかりやすく教えていただけますか…?
大友さん)このプロジェクトでは、人間の社会活動によって排出されたCO₂を大気中から分離・回収し、太陽光などの再生可能エネルギーを駆動力とした化学反応によって、エチレンなど有用化学原料の生成をめざすプロジェクトです。
落合)はい、質問良いですか。有用化学原料とはなんですか?
大友さん)有用化学原料とは、身の回りのさまざまな製品の原料となるもので、エチレンの場合にはビニール袋や水道のパイプ、防腐剤、減菌材など身の回りのさまざまな製品の原料として用いられます。
落合)ということは、大気中のCO₂、それを資源として回収して、我々の身の回りの製品を作る原料として有効利用することを、大友さんはめざしているっていうこと、なんですかね?
大友さん)はい。
ひなた) そのプロジェクトで、大友さんはシミュレーションを用いて、どのような業務に取り組まれていますか?
大友さん)はい、マクセルはそのプロジェクトでは、CO₂を資源化する装置に組み込まれるユニットの開発を、大阪大学と共同で行っています。そのなかで私は、ユニットの大型化に携わっています。
現在は実験室スケールの大きさの装置になっているんですが、プロジェクトの最終目標は商業施設やオフィスビルなどにシステムを組み込むことで、現在よりも大型化する予定です。
シミュレーションによって大型化した際の性能や、最適な稼働条件などをあらかじめ予測し、大型化した際の設計を最適なものにする、ということが私に求められている業務になります。
落合)おぉ、なるほど。どうですかたかひろくん、何かもっと聞きたいこととかありますか?
たかひろ)はい、大友さんが仕事をやっていて一番楽しいと思うのはどんな時ですか?
大友さん)シミュレーションによる予測、というものが実際の実験結果と一致したときは楽しいですね。謎解きクイズを解いた時のような達成感があります。
たかひろ)やりがいを感じる瞬間、というのはどのような時でしょうか。
大友さん)その予測をもとに設計担当の方とどのような設計にすればよいか、を議論しているときは非常にやりがいを感じます。
ひなた)大友さんが個人としてこの先仕事を通して叶えたい夢はなんですか?
大友さん)はい、シミュレーションを行う際の条件やシミュレーション結果など、シミュレーションではたくさん「データ」を扱います。
今後は、そのデータをより活用していきたいと考えています。具体的にはシミュレーションとAIや機械学習の組み合わせです。この2つをうまく活用し、より開発を加速させる仕事がしたいというのが展望であり目標です。
また、自分が携わった製品が「誰もが一度はお世話になっている」くらい世の中に溢れてくれるとか。…それが一つの夢ですね。
落合)なるほど。シミュレーションかぁ。
これはもちろん製品をつくるうえでもすごく大切ですけれども、なんか自分の人生に置き換えても、「もしこれをしたらこうなるかな」とかいろいろ考えることってありますもんね。
大友さん)ふふ、確かに。
落合)そして大友さんがね、今研究されていることっていうのがこれから世の中にどういう風に形となるのかも楽しみにしております。ありがとうございました。
マクセルUP! YOUR MINDラジオ社会見学ということで、今日は「マクセル」の新事業統括本部 技術検証部 解析課の大友さんに、コンピュータ・シミュレーションを使ったお仕事やCO₂大量資源化システムの開発についてお話を伺いました。
大友さん、ありがとうございました。
大友さん)ありがとうございます。
落合)さあ今日、一緒にマクセルで、新事業統括本部 技術検証部 解析課のお仕事を教えてもらったFM802学生サポーター802wannabesのたかひろくん。今日大友さんのお仕事されてる現場や研究室を訪れましたけども、見てどうだった?
たかひろ)はい、僕も普段、化学を勉強している身として、CO₂がどのように回収されて、どうやって活かされていくのか、という所にすごく興味を持ちました。
そして、このシミュレーションのお仕事も、大きなコンピュータを使っていて、まさしく縁の下の力持ちで、大切な仕事だなと思いました。
落合)すごかったですね。何台あった?5、6台?7台?8台?
大友さん)全部合わせると10台前後くらいはあると思います。
落合)10台前後!やっぱこういうもので、研究して。でもそれは実際にもう機械とかつくるよりもシミュレーションした方が効率いいってことですもんね。
大友さん)そうですね。
落合)そっかぁ、ちょっと僕の今後もシミュレーションしてもらいたくなりますね。「オチケンさんこうするからちょっと人生ね、失敗するから、こうした方がいいですよ」みたいな(笑)。
大友さん)いや、いい結果しか出ないんじゃないですか?(笑)
落合)ありがとうございます(笑)。
はい、ということで、マクセル社内見学、今週もどうもありがとうございました。
ひなた・たかひろ)ありがとうございました。
【放送情報】
「マクセル UP! YOUR MIND」
3/4・11・18・25 月曜21:15~21:35
(ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-番組内)
※放送後1週間はradikoタイムフリーで聞くことが出来ます。
[3月11日放送回URL]
15期ひいです。音楽と漫画とラジオと活字と陸上競技で世界が回っている者です。絵を描くのとダンスも好きです。BURNOUT SYNDROMES大好きです。