【同世代インタビュー】chilldspotのおしゃれで成熟した世界観について迫る！

 

こんにちは！１３期のゆいです！

今日の記事は、ワナラボ５回目となるアーティストインタビュー!

(↓前回はRe:nameさんを取材しました！)

【アーティストインタビュー】何でもトライすべし！ Re:nameの飽くなき行動力に迫る！ | WANNALAB.｜FM802ワナビーズ

 

今回インタビューを受けてくださったのは、

今月の邦楽ヘビーローテーションアーティストに選ばれた、メンバー全員2002年生まれの4人組バンド、chilldspotの比喩根さんと玲山さんです！

chilldspot［チルズポット］

chill , child , spot , pot を組み合わせた造語。メンバー全員2002年生まれの東京都出身4人組バンド。2019年12月に結成し活動開始。作詞・作曲も担当するVo. 比喩根から自然と溢れ出すグルーヴと、異なる音楽ルーツを持つメンバー全員で形造る楽曲は、なぜか中毒性があり、一瞬で彼女らの渦に飲まれる。

ー公式HPより

 

↑2022年9月邦楽ヘビーローテーションに選ばれた楽曲『BYE BYE』

 

12期のイトーさんと14期のかなえ、かはな、佐々木と共に対面で取材させていただきました！

 

同世代とは思えない、おしゃれで成熟した世界観をもつchilldspotさん。頭に残る多彩なサウンド、心地よい歌声、メッセージ性の強い歌詞はどのように生まれるのでしょうか？

今回は、ヘビロ曲『BYE BYE』をはじめ、今後の展望までたっぷりお伺いしました。

 

意外なエピソードも？！ヘビロ曲『BYE BYE』について

ーーーヘビロ曲『BYE BYE』では、タイトル名が歌詞の中に出てきません。何に対して『BYE BYE』なのですか？

 

比喩根さん

『BYE BYE』は、もともと聞き間違いから生まれたんです。たしかデモの段階ではまだ曲名が付いていなかったのですが、気付いたらメンバーの誰かが『BYE BYE』と名付けていて(笑)。なんでだろうと思って聞いてみたら、曲の中でよく出てくる「Don’t kill my vibe」という歌詞が「BYE BYE」に聞こえたみたいです。私は普通に歌ってたつもりだったんですけど…(笑)。

最初は語呂合わせでしたが、この曲は結構明るく意思を伝えていることもあってキャッチーかつさっぱり、でも強い気持ちがあるようなタイトルを探してたので、『BYE BYE』はピッタリなんじゃないかなと思い、そのままこのタイトルになりました。

 

ーーー最初は偶然だったんですね！

 

比喩根さん

そうなんです。そういう曲多いよね？

 

玲山さん

そうだね、ちょっと雑なんじゃない？(笑)

 

ーーー『未定』という曲も、タイトルが未定だったからそのまま付けられたんですよね？

 

比喩根さん

あ、ほんとにその通りです。ちょっと改めよっか(笑)。

 

ーーー先ほどおっしゃっていたように『BYE BYE』は明るい曲調で、「落ち込んでいる時こそ、風さえも味方につけて楽しもう！」という感じがしました。お2人が落ち込んだときに、自分なりの前向きになるための方法はありますか？

 

比喩根さん

私の場合は、(落ち込みが)波的な感じなので、無理にハイテンションになろうとはせず、その波に身を任せてただボーっとしてる事が多いかもしれないです。まずはとことん落ち込むというか。

それか、YouTubeを見ているかな。雑談系のゲーム実況とか、本当にボーっと見られるものです(笑)。

 

ーーーそうなんですね！玲山さんはいかがですか？

 

玲山さん

落ち込んでるとき…。あんまりないかも(笑)。

 

ーーーすごい！落ち込まないコツはありますか？

 

玲山さん

メンタリストみたいになってる(笑)。落ち込まないコツかぁ…。

ちょっと悪い言い方になっちゃうかも知れないけど、あんまり周りの環境に影響されないみたいなのはあると思います。

 

比喩根さん

勉強になります！あざっす！

 

一同　(笑)。

 

ーーー『BYE BYE』は、今までの楽曲と比べて歌詞も曲調も明るいイメージがあります。何か歌詞や曲調に影響を与えるきっかけなどはありましたか？

 

比喩根さん

私自身はそんなに前向きで明るい性格になったわけではなく、どちらかと言うと今も後ろ向きなタイプではあります。でも、以前に比べて自分を受け止めてくれる人がいることを実感できるようになったり、身の回りの人たちが信頼してくれていることを感じる機会が増えたりしたのは影響しているかも。

あとは、私の中で「前向きになった」というよりは「諦めがつくようになった」というか。

 

玲山さん

大人になった？

 

比喩根さん

一応年は重ねて大人にはなったけどね(笑)。

『BYE BYE』の歌詞でも「私がずっと主役なの」とか「止まらせないでよ感じたまま」とか言っているけど、それって私が今から主役になれる訳はないことをきちんと分かった上で、でも私が主役でいたい、歌の中だけでもそうありたい、みたいな、そういう諦めの種類かな。

諦めた上で、その願いを持つことは悪くない、という良い意味でのスカッとした諦めができるようになったので、今まで「私っぽくないな」と思って書かなかった前向きな歌詞も少しずつ書けるようになってきたのかなと思います。

 

ーーー最初から「明るい曲を書こう」と思って書いた訳ではないということですか？

 

比喩根さん

それはあまりないですね。

でも、「車のCMだからドライブ感があって…」と考え込んだ訳じゃなくて、そのときハマってたサウンドや、なんとなく合いそうな、かつ私が書いて歌っていて気持ちの良い歌詞を書こうとした結果こうなった…という感じかなと思います。

 

ーーー比喩根さんにとって気持ち良いと思った歌詞を、私達は明るいと感じていたんですね！

 

成熟した価値観の形成において、影響をうけたものは?

ーーー私達とchilldspotさんは同世代のはずなのに、歌詞の中での考え方など達観した印象があります。そのような価値観を形成する上で、影響を受けたものなどがあれば教えていただきたいです。

 

比喩根さん

これはお母さんに聞いたのですが、私が幼稚園生のときに、面談で当時の先生から「この子は自分の言葉で人を傷つけて、自分の言葉で自分を傷つけて成長する子だから、お母さんもそれで傷つけられることもあるだろうけど、この子の言葉はそれだけパワーがあるから、それを止めず育てた方が良いと思います。」みたいなことを言われたらしくて、私びっくりしちゃって。

 

玲山さん

厄介者扱いじゃん(笑)。

 

比喩根さん

そうなんだよ、多分相当厄介だったんだと思うけど(笑)。

そう言われるぐらい、その時から人に意思をはっきり伝えていたみたいです。大人と喋るのも好きだったなぁ。

あと、自分が影響を受けたのは、高校の友達が一番大きいかなと思います。私よりも明らかに達観していて、尊敬する友達しか私の周りにはいなかった。その人たちと出会えて、いろんなことについて真面目に喋れたのは大きかったです。政治とか、家庭環境とか、自分のマイノリティーについて「なんだよそれ」とか笑うことなく深く話すことができたので、本当に良い影響を受けたと思います。

 

ーーー高校生だとつい避けがちな話題な気がします。

 

比喩根さん

そんな人も多いと思います。私たちの場合は、コメダ珈琲とか行って(笑)、みんなでデッカいサンドとかを頼んで「食えない！」とか言いながら話していました(笑)。そうやって喋ってる時間自体が、ほぼ遊んでるみたいな感じだったから、すごく大事な時間だったなと今思います。

 

遊び心もわすれない！chilldspotの”child”な部分

ー－－chilldspotさんの名前の由来に”child” 子ども という言葉がありますが、自分たちが子どもっぽいなと思うことはありますか？

 

比喩根さん　

うーん、ひたすらラーメン食べに行ってます(笑)。ほんとにラーメンしか行かない。

 

玲山さん　　

そうだね。2,3回に1回は練習の後にラーメン。週1ぐらいで行ってるよね。

 

ーーー毎回違うラーメン屋さんですか？

 

比喩根さん　

いや、ずっと同じラーメン屋さんです。「またあいつらかよ」って(笑)。

 

玲山さん　　

多分思われてる(笑)。でっかい荷物持って、「すいません、置かせてもらってもいいですか」って言って(笑)。

 

比喩根さん　

もともとベースの小崎がラーメン大好きで、よく行くスタジオの近くにあるラーメン屋さんが美味しいんだよって言って、1回行ったらみんなではまっちゃったんです。「今日行こうかな」って一人が言い出すと、「まじかぁ、いやいやいや～」とか言いながら結局みんなで行く、みたいな(笑)。

 

玲山さん　　

そうそう。

 

比喩根さん　

あと何だろうね、休憩時間とか、ひたすらくだらない話してるよね。

 

玲山さん　

そうだね。ジャスティンとか…。

 

比喩根さん　

ドラムのジャスティンが話し上手なので(笑)。ほんと面白いよね、あの人ね。

 

玲山さん

面白い(笑)。笑いとか、一つの話題に対する熱量が高くて。

 

比喩根さん　

そうそう、こういうことがあったんだよって普通に喋ればいいのに、一人で再現しだすからね(笑)。

 

玲山さん　　

漫談みたいな(笑)。

 

比喩根さん　

ほんと、アメリカの漫談みたいに始まるから。大人っぽいと捉えられることも多いけど、なかなか子どもだよね。

 

玲山さん　　

まあガキですよ(笑)。

 

ーーー機会があれば、ぜひジャスティンさんのお話も聴いてみたいです！ちなみに今、メンバーのみなさんの間で流行っていることはありますか？

 

玲山さん           

前にも同じ質問きたけど、流行ってること誰も答えなかったよね(笑)。

 

比喩根さん       

(さっき話に出た)ラーメンはずっと流行ってます(笑)。

あと最近だと、今回のEP４曲目の『Sailing  day』のMVの曲が始まる前に、監督さんが動画の要素として追加で入れてたシーンがあって。男の子が「最近の大人ってさあ、あんまり夢とかもたないのかなあ」っていう台詞があるんですけど、それを言ってる男の子の言い方が超可愛くて…！

 

玲山さん           

それを聞いてメンバーで大はしゃぎして(笑)。

 

比喩根さん       

そう、大はしゃぎしながら、メンバー皆んな口調をその子に寄せて喋るんです。くっだらないんですけど、最近それブームだよね。でも多分あと一週間くらいで終わります、本当に、”今”の流行りなので(笑)。

 

Sailing day(Music Video) – YouTube

 

ーーー楽曲の中に意識して”子ども”の要素を残そうとしている部分はありますか？

 

玲山さん　　

そうですね…。完全じゃないものを敢えて使うことは結構あるかも。

 

比喩根さん

そうだね、結構あるね。

 

玲山さん

撮影していく中で何テイクか撮り直すのですが、ちょっとミスがあるテイクも敢えて使ったりとか。そういう遊び心みたいなのは入ってるのかもしれないですね。

 

対バンしてみたい、憧れのアーティスト

ーーー同世代、また同世代に限らず対バンしたいアーティストさんはいらっしゃいますか？

 

比喩根さん

同世代と関わったことがまだほとんどないんですけど、リュックと添い寝ごはんの松本ユウくんとは何回か会った事があって、いつか対バンできたらいいねって話をしていました。

あと、崎山蒼志さん！私、すごく好きで。同い年とは思えないぐらいすごい実力の持ち主で、いろいろな方と対バンされていますし、お会いしてみたいです。

 

玲山さん

あとは恐れ多いですけど、Nulbarichさんとか…。

 

比喩根さん

そうだね、SIRUPさんやくるりさんもです。同じフェスに参加したことはあるんですけど、すれ違ったことしかないのでいつかきちんとお会いしてみたいです。

 

大きなステージも似合うアーティストへ

ーーーHONDAのCMソングなどは注目されるアーティストが選出されるイメージです。今後の目標や展望があれば教えてください！

 

比喩根さん       

以前は、楽しんでやっていきたいとか、バンドを組んだのがコロナ禍だったので、あまり出来なかったLIVEをたくさんしたいと思っていました。

でも最近は色んなフェスにも出られるようになって、大きなステージに立つアーティストを身近に見る機会も増えてきました。そんな中で、やっぱり大きなステージが似合うアーティストってすごくかっこいいなと思って。

普段の立ち振る舞いや、ステージに立ったときのオーラを見ていて、私もそこに立ちたいという思いが強くなっています。バンドとしても、大きなステージに立てることが全てではないけど、そこに立っても見劣りがしない、見合うようなアーティストになっていけたらすごく良いなと思っていますね、理想論ではありますが…。

 

玲山さん           

間違いないです！

 

ーーーありがとうございました！

 

一つ一つの質問に対して丁寧に答えてくださり、お二人のテンポのよい掛け合いからも仲の良さが伝わってきました！

さらなるchilldspotさんの魅力に気付かされたのではないでしょうか？！

今後の活躍からも目が離せません！

 

９月ヘビロ曲『BYE BYE』が収録されている3rd EP『Titles』は現在販売中です！

 

そして、全国6カ所を巡るワンマンツアー”Road Movie“が始まっています♪

関西では、10月23日（日）心斎橋・BIGCATにて公演予定です！！

chilldspotさんに、より興味を持った方はぜひ行ってみてください！！

 

比喩根さん、玲山さん、本当にありがとうございました！

 

chilldspot

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