【謎名サークルを解き明かします】関西外国語大学 Magpie
こんにちは!12期のイトーです!
関西の大学に点在する、名前を聞いただけでは何をやっているのかよくわからないサークル…いわゆる “謎サークル” を取材してみようというこのコーナー!
今回は、関西外国語大学 Magpie(マグパイ)さんにオンライン取材でお話を伺いました!
取材に参加して下さったのは、関西外国語大学3回生 Magpie 2代目部長の寺田さん(以下“てら”)です。それでは、取材の模様をどうぞ!!
前編 ~日本文化としてのかるたを伝える~
―――本日はよろしくお願いします!!
てら「よろしくお願いします!」
―――まず、Magpieさんの活動内容を教えてください!
てら「Magpieは競技かるたのサークルで、現在15人で活動しています。毎週木曜日に学校の和室に集まって、かるたの練習をしています。活動内容は本格的な競技かるたの練習から坊主めくりまで様々です。まだサークルとしての歴史は浅いのですが、結構活発に活動しています!」
―――サークル名の由来は何なのですか?
てら「Magpieは日本語で “カササギ” という鳥を表しているんです。“カササギは七夕に織姫と彦星を会わせるために橋を架ける” という伝説があって、カササギが橋を架けるように、色んな人とかるたを繋ぐ橋を作りたい、というのが由来です。特に関西外大には留学生も多いので、日本文化と留学生を繋ぐ橋にしよう!という意味も込めたと聞いています。僕は二代目部長なのですが、名前は先代の部長が付けて下さりました。」
―――素敵な由来ですね…!
↑普段の活動風景
↑学園祭での1枚
―――てらさんはどうしてMagpieに入部されたのですか?
てら「僕の友達が創設時のメンバーで、“お前ちょっとやってみーひん?”って、人数合わせで集められたんです。高校の時は弓道部に入っていたこともあって日本文化には興味があったのですが、もともとかるたは全然知りませんでした。たまたまできた友達に、たまたま誘われて入ったのがこのサークルだったんです(笑)。でも、入部してから、自分も百人一首面白いなぁと思うようになって。どんどんかるたの世界に入っていって、気が付けば部長に…って感じですね(笑)。」
―――それで部長までされているってすごいですね…! サークルの皆さんとお出かけをしたりはするのですか?
てら「はい。冬に日帰りの遠足があって、滋賀県の近江神宮にみんなで行きました。近江神宮はかるたの聖地とも言われていて、漫画 “ちはやふる” のゆかりの地を巡ったり、かるたにまつわる観光スポットを回ったりと、とても楽しかったです。去年行った時はちょうどイベントをやっていて、地面に置かれた巨大なサイズのかるたをダッシュで取りに行ったりもしました(笑)。」
―――巨大かるた!楽しそうですね!!
↑写真右が2代目部長の寺田さん
↑近江神宮巨大かるたイベントでの一枚
―――留学生とはどのような交流をされているのですか?
てら「留学生との交流は、アプリの補助を用いておこなっています。日本語と英語の両方に対応しているかるたのアプリがあって、札の字がローマ字で表示されたり、かるたのルールを英語で説明してくれたりするんです。」
―――歌の意味も英語で話してくれるのですか?
てら「いえ、意味は私達が頑張って英語で教えてます…。」
―――そうなんですか…!
てら「かるたに興味を持ってくれる留学生の姿を見ていると、自分ももっとかるたに詳しくなって伝えたいという気持ちになります。私たちにとっても良い刺激になりますね。」
↑学園祭での活動風景
後編 ~過去の和歌 ニアリーイコール J-POP~
―――入部してから何か印象に残っていることはありますか?
てら「そうですね、思っていたよりも百人一首の歌が面白いことが一番衝撃でした。和歌を詠んだのは大体千年ぐらい前の人たちなのですが、内容が今の自分と共通する部分がとても多いんです。今どきのJ-POPみたいな感じで、“うわ、自分と一緒や。”って(笑)。共感がすごいです。例えば失恋系の歌だと、Official髭男dismのPretenderとも似ているところがありますよ。Pretenderだと、“僕は君と一緒にはなれない”という感じですけど、百人一首だともっと過激で、“一緒になれないなら私は死ぬ!”みたいな歌もあったりして(笑)。 “あらざらん~”という歌などは、そんな感じです。昔恋人だった人にもう一回会いたいなあ、と思いながら、どんどん衰弱していってしまう…みたいな。Pretenderに共感できる人はたぶん百人一首にも共感できると思います(笑)。それぐらい、昔の人も同じことを考えているので、それが一番面白いです!」
―――とてもロマンチックなんですね…!
てら「はい。とても深くて、それが楽しいです。」
―――てらさんのお気に入りの歌は何ですか?
てら「“せをはやみ~”という歌が好きです。」
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむぞと思ふ
崇徳院
てら「川が流れていて、途中大きな岩で流れが2つに分断されるのですが、その岩を越えたら最後にはまた一つの川になるよっていう意味なんです。川の自然の情景と、一度離れ離れになった恋人や友達とももう一度会えるという意味が含まれているのがとても好きです。“うわぁ~これやなぁ~”って思います。J-POPにも、“いつかまた会おう”みたいな曲って多いですよね!」
―――なるほど確かに…。昔の人々の歌に共感を得られるなら、一生百人一首と歩んでいけるかもしれないですね。
てら「そうなんです。人生マニュアル、みたいな感じです(笑)。Magpieに入ってから、人生の友達が百人ぐらいできました(笑)。」
―――素晴らしい!(笑)
↑映画「ちはやふる」のシーンでも有名な近江神宮での1枚
―――最後に、新入生や読者の皆さんにメッセージをお願いします!
てら「かるたって、実はあまり詳しく知らない、という人が多いと思うのですが、百人一首はすごく奥が深くて、一首でも自分の好きな歌を見つけられたら本当に面白いです!なので、まずは百人一首を調べてもらって、ぜひかるたにハマってほしいと思います。その一助と言っては何ですが、僕たちMagpieのInstagramのアカウントでも色々な情報を提供しています。“春に詠まれた和歌三選”を紹介したり、スーパームーンにちなんで月に関連した歌を紹介したり、昔の人の恋愛事情をピックアップしたりと、かるたを身近に感じてもらえるコンテンツになっていると思います。これからもまだまだアップロードする予定なので、ぜひ見てください!」
―――てらさん、本日はありがとうございました!!
てら「ありがとうございました!!」
いかがでしたか?
普段から802を聞いてくださっているという寺田さん。留学生との交流によって日本文化への理解を深めつつ、心から百人一首の世界を楽しまれている様子がひしひしと伝わってくる取材でした!かるた面白そうだなぁと思った方や、Magpieさんの活動を詳しく知りたいと思った方は、ぜひMagpieさんのTwitterやInstagramもチェックしてみてくださいね!
Twitter⇒https://twitter.com/kgu_magpie
Instagram⇒https://www.instagram.com/gaidai_magpie/?igshid=10tf8lxminhae
次回は、追手門学院大学 純白のアスターさんへの取材の様子をお届けします!
お楽しみに!
*掲載している写真は全て過去に撮影されたものです。